2011年12月10日土曜日

アプリケーションテストアウトソースサービス「uTest」

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■どういった問題を解決しようとしているのか

ある一定以上の品質のアプリケーションを作ろうとするとき、そのアプリケーションをテストすることは重要な作業となる。テストはプロジェクトの工数の中でも非常におおきな割合を占める作業で、一般的にそのアプリケーションを開発する工数より大きくなることが多い。このためこのテストフェーズを労働単価の安い外部にアウトソースすることができればアプリケーション開発におけるコストを下げることができる可能性がある。また、テストフェーズは大量の人を集中的に投入する必要があり、この人の確保が難しい。このため、外部で柔軟に人を確保できるアウトソース先が求められる。

■どのようなサービスなのか

uTestは、アプリケーション構築におけるテストフェーズを請け負う企業である。請け負うテストの種類は、以下の5つ。

・機能テスト:そのアプリケーションが意図した機能を実装しているかをテストする。テストケース作成、テストケース実施、自動テストスクリプトの作成を行う。

・セキュリティテスト:そのアプリケーションが一般的なセキュリティはプライバシーの脆弱性を持っていないかテストする。ツールを使った静的/動的セキュリティテストやマニュアルのテストを信頼のおけるホワイトハットのテスターが実施する。

・負荷テスト:そのアプリケーションが想定されるピークのトラフィック時にパフォーマンス劣化を起こさないかテストする。

・ローカライゼーションテスト:現地語に訳されたコンテンツが本当に意図した通りの意味となっているかネイティブのテスターが確認する。

・ユーザビリティテスト:そのアプリケーション操作が直感的で、ユーザの高いコンバージョンを得られるかテストする。

料金体系は、バグ1件当たり20$-45$。仮にバグがないと料金がかからないということ。

テスターは、中国、ロシア、インド、東欧などの人件費が安い人材をオンラインで募集し構成している。テスターは過去の作業内容や業務経験で評価を受け、評価により報酬も増減する。また、バグバトルと呼ばれるバグ発見のコンテストを定期的に実施しており、Facebook, LinkedInなど主要SNSを対象にしたコンテストではリリースから数年経っているサービスから200を超えるバグを発見している。

■現在の状況

180ヵ国から約45000人のテスターコミュニティを持ち、顧客としてGoogleやMicrosoftなど主要IT企業も持つ。2007年創業。

先日、1700万ドルの4回目のラウンドを実施した。これで合わせて3700万ドル以上を調達しているとのこと。

■参考

http://www.utest.com/

http://venturebeat.com/2011/12/05/utest-17m-funding-questmark/?utm_source=feedburner&utm_medium=feed&utm_campaign=Feed%3A+Venturebeat+%28VentureBeat%29

http://japan.internet.com/webtech/20090609/8.html

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