2012年1月20日金曜日

邦楽も聞き放題なGroovesharkが色々な意味で今熱い!

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■Groovesharkが熱い!

Groovesharkとは、ユーザがアップロードした音楽をストリーミングで配信するウェブサービスです。つい先ほどikedahayato.blogを見て知ったサービスですが、ほんとにすごい。日本の有名アーティストの楽曲がほぼほぼあるんじゃないかという位揃っている。

久しぶりにすごいすごいと興奮しちゃって、、、あれこの感じいつか味わったことがある香り、、、。僕が大学生の頃WinMXが大ブームとなり、しばらくしてwinnyが流行したあの時と同じようなにおいがしますね。あの頃も「アップロードは違法だがダウンロードは合法だ!」「いやでもwinnyは知らずのうちにアップロードしてるんだぞ、お前も」「いやwinnyは大丈夫なんだよ」みたいな噂が飛び交ったのを覚えています。

今はどんな噂が飛び交ってるのかと思い、英語の記事を漁ってみました。読んだ限りの記事をまとめてみます。

■Groovesharkのサービス

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Groovesharkは、ユーザがアップロードした膨大な楽曲をストリーミング配信するサービスである。楽曲は洋楽、邦楽、中国の曲など豊富に揃っており、僕が探す限り、邦楽などでもメジャーな曲であれば大抵ある。ウェブブラウザからであれば、楽曲のアップロード、ストリーミング配信全て無料で使用できる。ブラウザ上の音楽プレイヤー画面には多数の広告が表示され、この広告収入がGroovesharkの収入源の1つとなっている。また、広告を消したり、高品質音源で聞くための有料オプションも用意されている。

■Groovesharkの言い分

どうも違法な香りがぷんぷんするが、当然ながらGroovesharkは自分たちのサービスは完全に合法だと言っている。Groovesharkは彼らが配信している楽曲の一部でライセンスを持っていない状況が続いているが、合法だと主張できる根拠は、1998年にアメリカの裁判所が出した「DMCA Safe Harbor」という条項にある。

DMCA(Digital Millennium Copyright Act)は、アメリカの著作権に関する法律で、著作権侵害について故意・過失がなくても罰せられる。このため、ISP(インターネットサービスプロバイダ)などは、ユーザの著作権違法なコンテンツのアップロードにより即座に違法になってしまう恐れがあるため、漫然とした態度を取らずに取りあえず警告を発するなど迅速に対処する事により法的に罰せられるリスクを回避できるという条項がある。これが「DMCA Safe Harbor」である。

つまり、Groovesharkは、確かにユーザがアップロードしたライセンスのない違法な楽曲がたくさん配信されてるかもしれないが、我々はそれらの削除に努力してるのだから問題ないと主張しているのだ。

■GroovesharkとSportifyの違い

楽曲のストリーミング配信サービスと言えば思いつくのがSportifyだろう。Sportifyは、2008年夏にサービスを開始したサービスで欧米の4大レコードレーベル等と契約を結び、それらの楽曲をオンラインで配信している。Groovesharkとの違いは、ユーザがアップロードした楽曲を使用しているかどうかの違いである。Sportifyは、ユーザの楽曲アップロード機能は持っておらず完全に合法な楽曲のみしか配信していない。

■youtubeとGrooveshark

DMCA Safe Harbor条項を元に展開しているサービスは他にもある。youtubeだ。youtubeもユーザが著作権違法な動画をアップロードしたとしても、常に著作権違法動画の削除に努力していることで罪に問われることはない(とGoogleは言っている)。

Groovesharkは、「音楽のyoutube」になると言っている。youtubeが合法ならGroovesharkも合法だろと。

ただ、これに関しては疑問を呈する人も多い。弁護士であるRick Sandersという人のブログによると、youtubeとの違いは、違法アップロードされたコンテンツの割合だという。youtubeは、アップロードされたコンテンツの大部分は、コンテンツ主が自作する等した合法な動画であり、違法動画はごく小さな割合でしかない。それに対し、Groovesharkはそのほとんどが違法楽曲である。この点で、youtubeが裁判に勝てたとしてもGroovesharkが勝てるとは限らない。

また、このDMCA Safe Harborは、決して包括的な免責条項ではない。サービス管理者は、ウェブサイト上の違法コンテンツをなくすために決められたいくつかのステップを踏まなければいけない。特に、

・繰り返し行われる違法コンテンツアップロード者を除去するためのシステム実装やポリシーを持つこと
・ウェブサイトを通して登録された著作権違法行為は、サービス管理者が気付いてないものであること
・ 著作権違法行為から直接金銭的な利益を受けないこと
・サイト運営者により著作権違法行為をやめさせること。(警告した後削除する)

1つ目と4つ目はGroovesharkはクリアしているようだが、2つ目、3つ目は怪しいとのこと。

■音楽レーベルとの闘い

youtube(Google)は、viacomに2007年に著作権違法で訴えられ今も裁判が続いている。現在のところGoogleが勝っているようだ

一方でGroovesharkは、世界の4大レーベル全てに訴えられている状況。また、音楽業界からの訴えに基づきApple's StoreとAndroid MarketからGroovesharkのアプリが削除されている

■結論

Groovesharkは、世界の主要なレーベルに訴えられまくってて、専門家もだめなんじゃないかって言ってるけど、とりあえず裁判終わるまではサービス使えそう。Groovesharkだけに限らず、今話題のSOPAとかMegauploadの運営者が逮捕されてサービスが閉鎖したりとか、ネット業界VS映画・音楽コンテンツ業界の攻防はまだ続きそうだな。

ま、今のうち使っとけというのが結論ですか。

 

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