イベントチケット販売サービスの1つPeaTixが12/15に日本からシリコンバレーに拠点を移すと共に70万ドルの資金調達をしたとのこと。この市場、スタートアップがターゲットとする市場のなかでもホットな市場の1つだと思う。この市場とサービスをまとめてみたい。
■イベントチケット販売サービスとは?
イベントチケット販売サービスとは、ウェブ上で自由にイベントの開催を告知し、イベントチケットの販売や参加者の管理ができるサービスを指す。
個人でイベントを開くとき、どこで告知、募集を行うべきか?ビラ配りや広告を出したりといったことも考えられるが、できれば無料で簡単に告知、募集ができるインターネットを使いたい。インターネットの人が集まる場所というと、人通りの多い掲示板やFacebook, TwitterなどのSNSになる。
ところが、イベントが有料だとした場合、お金の徴収の仕方が問題となる。現地で大金を集めるのはできればやりたくない。またドタキャンでお金を払わないというのは困るというイベントもある。事前にお金を払える仕組みがあればイベント主催者は助かる。
また、イベントには会場の都合上定員があることも多い。どうやって定員を管理すればよいだろうか。掲示板やSNSでは難しい。出席者の管理や出席キャンセルなどの管理を簡単にできるとやはりイベント主催者は助かる。
これらイベントの募集、イベント料の集金、イベント出席者の管理等を行ってくれるサービスがイベントチケット販売サービスなのである。
ユーザがどのようにサービスを使うのかeventbriteというイベントチケット販売サービスを例にとり、見ていく。
参加者は、ユーザ登録をした後、自分の参加したいイベントを検索する。検索条件として日付やイベント料、場所、カテゴリなどで絞ることができる。
参加者は、お好みのイベントを見つけると、次はそのイベントチケットを購入する手続きに移る。
eventbriteの場合、PayPalから各種クレジットカードまで色々な決済方法が選べる。チケット購入が完了すれば、あとは当日イベントにいくだけということになる。購入チケットは自分のページで一覧が見れるほか、キャンセル等もできることが多い。
次に、イベント主催者側である。
イベント主催者側は、イベント情報を登録するところから始まる。イベント情報の登録は画面上で簡単に作成できる。
イベント作成、チケット発行したらあとは、人が来るのを待つだけである。どれくらいチケットが購入されたかの情報は管理画面で確認できる。
ほとんどのイベントチケット販売サービスが、ユーザ登録/イベントの登録を無料としている。彼らの収益は、イベントチケットが購入された際生じる販売手数料である。eventbriteの場合、販売代金の2.5%+$0.99となっている(1チケット$9.95を超える場合は$9.95)。また参加者が選ぶ決済方法によってその手数料が販売手数料に加えて必要となる(クレジット決済は3%, PayPalは2.9%等)。
<その2へ続く>
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