■どういった問題を解決しようとしているのか
自分で全ての旅行を計画したり、航空機のチケット以外は行き当たりばったりで旅行できる少数の人を除いて、多くの人々は旅行の際に旅行代理店を使う。旅行代理店は、旅行者が行きたい場所に基づいてパッケージプランを選んでくれ、旅行者は航空機のチケットや泊まる先、観光に必要な交通手段などを気にする事なく、場合によってはガイド付きの観光を楽しめる。
しかし、旅行代理店は本当に必要なのだろうか?旅行代理店は必ずしも旅行者のことを考え細かなプランを練ってくれるわけではない。当たり前だがパッケージとして売る以上、個人個人に合わせるわけでなくある程度画一的な旅行になってしまうのは仕方がない。また、パッケージとしてある程度のボリュームで予約をするため安い料金でいける場合もあるが旅行代理店として利益を出す以上、ある程度マージンを取った料金設定にならざるを得ない。本当はもっと安く旅行できるのではないか?
インターネットが発達した現在、旅行情報はネット上に豊富に存在する。旅行代理店だからわかる情報というのは少なくなってきているはずで、逆に旅行代理店はこのネット上にある最新の実体験に基づく様々な情報を収集した上で旅行者にプランを提案できているのだろうか?
またこの問いかけは、日本でいう「るるぶ」や「まっぷる」といった旅行雑誌にも投げかけられる。僕の個人的な体験でもタイに行った際にその年の最新のるるぶに載っていた食べ物街が丸ごと更地になってることがあってびっくりしたことがある。彼らは最新の情報を反映した旅行情報をどこまで旅行者に提案できているだろうか?
■どのようなサービスなのか
mygolaは、旅行を予定している人が行きたい場所、したいことを投稿すると、それに対しインターネット上のあらゆる旅行情報を元にスタッフがオススメのプランを出してくれるサービスである。
まずユーザは、TwitterかFacebookアカウントでログインする。
ログイン後にユーザページに行き、そこから自分が旅行予定の場所について質問を投稿する事ができる。
なにげに日本語が対応しててびっくり。日本語で質問したら対応できるんかいな。
質問内容はタグ形式で選ぶ形になる。で、質問に答えると最後にそれを質問文にしてくれる。なお、質問に対しては24時間以内に回答をしてくれるそうだ。また、チケットの手配・予約なども代行してくれるとのこと。
また、過去に他の人が質問し、それに対してスタッフが答えた内容も閲覧できる。回答のクオリティは高く、普通に旅行したくなる。例えば、日本旅行をした人への回答はこんな感じ。
浅草。きれいな写真。
やはり相撲ははずせないと。
ショッピングは原宿で。
このような写真が7、8枚と共に詳しい解説が出ている。写真の右下にSourceというリンクがついてることでわかるように、これらの写真は全てインターネット上にある情報を集めてきている。回答の中の解説は恐らくスタッフが書いたものだが、これもまたインターネット上の情報からまとめたものだと思われる。
また、このサービスの最大の特長は「バイアスのかかっていない情報」だということだ。あらゆる旅行雑誌やパッケージ旅行は、何らかのバイアスがかかっていることは想像に難くない。例えば海外ツアーの観光バスが必ず立ち寄るお土産屋さんは当然その地域で一番安いからでも良いものを売ってるからでもなく、旅行会社にペイバックがあるからだろう。mygolaのスタッフは、インターネット上の純粋な旅行者のブログや中立の立場にたつサイトからのみ情報を集めている(とサイトに書いてある)。
料金体系は、最初の1つ目の質問は無料(正確にはpay us any amount)。$30払うと、1回の旅行に関して何度質問しても良い。また、$99払うと、1年間旅行回数に関わらず何回でも質問してもよい。
■サービス/企業データ
国 | USA |
---|---|
創業 | 2009/10 |
従業員 | ? |
月間ユニークビジター数 | 2,580 |
月間ユニークビジター増加率(昨年比) | 1463% |
投資状況 | 2011/12 : $1M(Seed) |
投資総額 | $1.16M |
2011/11月の月間ユニークビジター数は、2580人と少ないながら、12月に100万ドルの投資を受けている。投資元は500 StartupsやBlumberg Capitalと有名どころなのでそれだけ将来性があるということなのだろう。
■デモグラフィクス
ユーザは、20代30代が主要ユーザで、女性が多いようだ。そして、みんなあいかわらず仕事さぼって。。。
■市場について
このサービスの市場は大きく捉えると「旅行者の旅行を助ける業界」に入るので旅行代理店やるるぶなどの旅行雑誌、旅行情報関連のウェブサイトなどの既存プレイヤーと競合する市場になるだろう。しかし、僕は恐らく旅行代理店の顧客が大きくこのサービスに移ることはないと思っている。
パッケージ旅行の魅力は旅行スケジュールを含めて何もかも全てを決めてもらえることの他に、例えば海外旅行などで何か不測の事態があった場合に対応してもらえるという安心感がある。以前ベトナムでパスポートをなくした友達が現地で旅行代理店の方に手取り足取りお手伝いしてもらった話を聞いたりすると、やはりパッケージ旅行の需要はなくなることはないと思える。
本サービスは、このような客より、「るるぶ」を片手に自由に旅行するような人々にこそ使われるべきものだろう。恐らくその手に持っている「るるぶ」がiPadになりその画面にあるのがこのサービスになるのだ。画一的に作られた旅行雑誌より、自分にあった場所を最新の情報に基づいて紹介してくれ、疑問があれば都度都度回答をしてくれる情報源のほうが役に立つのは明らかだ。
今の世界のサービスの流れは「インタラクティブ化」である。SNSに始まりあらゆるサービスで一方的な情報の伝達から相互に情報がやり取りされるような形に置き換わってきている。このサービスは、旅行雑誌や旅行情報サイトのインタラクティブ化を実現するサービスだと思う。
Like a fairytale weaved and spun with magic threads, the story of KHAS started with a dream over half a century back. A subsidiary of the Sadaqat Group, that has won respect and awards all over the world, the vision of Khas is to make the same quality available here in Pakistan.
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