個人情報を含め全ての情報をオンライン上に管理できる「personal」

■どういった問題を解決しようとしているのか

世の中のあらゆる情報がウェブ上で保管、管理されるようになりつつある。

例えばメールは、昔は手書きの手紙でやり取りしてたものが、インターネットのメールができ、PCのローカルメールクライアントにデータをためるようになり、今はGmailを使ってGoogleのデータセンターに全部ある。自分の履歴書は、昔は定型フォーマットの紙にボールペンで手書きし、クリアファイルに入れて保管してたが、ワードで履歴書を書くようになり履歴書はPCの中に保存されるようになった。そして、LinkedInが日本に来て、オンラインに保管される時代がくるように見える。仕事で使うグラフや表計算も、「手書き→MS Excel→Google Doc」 という風に進みそうである。

オンライン上に保存する利点は、どこにいても、どの端末からでもインターネットにアクセスさせできれば情報が取り出せたり、必要な時に他の人に共有できる便利さと、サービスがなくならない限りデータもなくならないという保存のしやすさである。

一方で個人情報は、一般的にオンラインには保存されない。特にクレジットカード番号とかパスワードなどセンシティブな情報は自分の頭の中か、オフラインの紙か、よくてローカルPCのメモ帳に書いてある。この保管方法は、安全だがオンラインに保存するような便利さに欠ける。

■どういったサービスか

Personalは、センシティブな個人情報（パスワードとかクレジット番号とか）も含めてぜーんぶインターネット上に保管し、１つのサービスからアクセスできるようにするサービスである。

データは、Gemと呼ばれる単位で登録される。例えば、自分の銀行口座は、「Bank Accounts」というGemの中に登録する。情報は、このGem単位で誰かと共有したりすることができる。また、公開されているGemは検索することができ、共有することができる。

セキュリティも256bit-SSLとHTTPS使ってるから大丈夫とのこと。PCからだけじゃなくAndroid, iPhoneからも使えるようになるみたい（iPhoneは予定）。

■現在の状況

2011/11/11にβ版をローンチ。2011年初めに製品コンセプトを元に760万ドルの資金調達を実施している。マネージメントチームは、ビジネスマッピングアプリケーションのThe Map Netowork(3750万ドルでNAVTEQが買収)の創業チーム。従業員は36人。

■参考

http://www.personal.com/

http://techcrunch.com/2011/11/17/personal-is-a-secure-vault-for-all-of-your-private-digital-data/

http://techcocktail.com/secure-personal-network-2011-12?utm_source=feedburner&utm_medium=feed&utm_campaign=Feed%3A+TechCocktail+%28Tech+Cocktail%29

http://press.navteq.com/index.php?s=4260&item=5317