■まとめ
4つに分けてやってみたイベントチケット販売サービス市場の調査。最後に、わかったことをまとめてみる。
1, 個人のイベント告知、チケット発行、管理サービスの需要は増加している
英語圏でのサービスは2003年頃から始まり比較的古くからあるサービスであるにも関わらず市場はまだ拡大していることがUVの集計からわかった。日本の市場は、アメリカの数年後追いなので、これから拡大していくと予想できる。
2. 英語圏の市場はトップランクのシェアを持っているベンチャーにとって既に十分な収益を上げれるほど大きい
英語圏の市場は、21億円市場だと推定できる。年間12%の増加を示している事から、ベンチャー企業にとってひとまずの収益を上げられる規模であり将来性も見込める市場である。
3. Facebookを始めとするSNSとの深い連携が成長の要因となる可能性
あくまで推測となるが、Eventbriteの成長は、SNSとの連携強化にあると思われる。
4. 市場をセグメント化しユーザを絞ったサービスが成長する
punchbowlは、パーティーに特化した機能を提供する事で他の競合に比べて大きな成長を達成した。ユーザを絞りそこに刺さる機能を提供する事で結果としてユーザ数を増やせるということ。
5. 日本は、イベントの告知に特化したサービスとイベント関連全ての機能を網羅したサービスがある。
日本は、告知、募集を簡単に行えることに重きをおく「こくちーず」「Twipla」といったサービスと、「ATND」のようなEventbrite的なサービスにシェアが分かれる。今後はどちらが流行っていくのかは楽しみだが、告知だけのサービスは、Facebookが今後色々な年代層に拡大していくと厳しくなるんじゃないかなと個人的に思ってる。
■反省
・イベントチケット販売サービス市場として、書き始めたがサービスを調べていくうちに市場の定義が曖昧になってどこに境界をひくといいのかわからなくなった。次は、サービスを先に調べ切ってから書き始めようと思う。
・データの収集に思ったより手間取った。次からはもうちょい慣れるはず。
・本当は、「イベントチケット販売サービス市場ってこんなんなんだーへー」で終わらないで、「お、これならこういうサービスすればもっとこの市場でうまくいくはずだ!」みたいな気付きが生まれる記事にしたいのだが、なかなかうまく行かない。今後の課題ということで。
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