2011年12月7日水曜日

「仕事のマーケットプレース」Elance

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■どういった問題を解決しようとしているのか

フリーランスという仕事の形態がある。会社に属せず独立した個人事業主として働く人のことを指す。日本ではマイナーな存在ではあるが、アメリカでは4人に1人がフリーランスらしい。フリーランスにとって重要なのは、もちろんそのスキルであるが、それと同じくらい自分を営業し、仕事を取る能力が必要となる。従って、フリーランサーは、仕事を得られる場所と共に、仕事を成し遂げた後の評価を宣伝できる場所を求めている。

一方で、企業は自社の中にスキルを持つ人間を持つのでなく、自社のコンピタンスに関わるスキルのみを中に持ち、ITなどのスキルをアウトソースすることで固定費を削減する等、企業運営を効率化する動きも多い。このような外部スキルを効率的に集められるチャネルは多くの企業にとって必要なものである。

■どのようなサービスなのか

Elanceは、フリーランサーを対象とした仕事のマーケットプレースである。

この手のサービスはElance以外にもいくつか大きなものが存在するがみんな以下のような機能を持つ

・仕事を引き受けてくれる人を探す雇用主がジョブを投稿する。
・それに対し、フリーランサーが提案を投稿する。
・雇用主は、提案してきた複数のフリーランサーのプロフィールやレビュー、レーティング、過去の実績と提案金額を比較し、最もいいと思われるフリーランサーを選ぶ。
・フリーランサーが仕事を実施。
・雇用主が報酬を払う。一部をサービス運営側が手数料として差し引く。

支払い方法や働き方等はサービスによって異なる。

Elanceの場合、雇用主は、「時間単位」もしくは「プロジェクト単位」でフリーランサーを雇用できる。フリーランサーの進捗状況や働きの様子は「ワークルーム」と呼ばれるページで管理/監視できる。フリーランサーからのメッセージやスクリーンショット、ファイル、仕事の成果物は全てこのワークルームに保存される。

Elanceは、プロジェクトの支払いの6.75%-8.75%を手数料として差し引く。

■現在の状況

毎年105%ずつ新規ジョブの登録数が増えており、今年10月だけでも約52000の新しいジョブが登録されている。

■その他

日本では、Lancers(http://www.lancers.jp/)というスタートアップが同じ業種に入る。日本にはあまり大きな市場がないようで楽天もサービスを展開してるがアメリカほど活気があるようにはみえない。

ところが、今日TechCrunchがクラウドワークスという新しいスタートアップの設立を取り上げていた。クラウドワークスは、来年2月にクローズドβを予定していて、もうシードラウンドで1000-1200万円くらいを調達してるとのこと。

特にITエンジニアが世界的に不足してる流れでこの市場を狙ったんだと思う。まあでもエンジニアの働く手段が増えるってことは僕としてもうれしいことだな。

■参考

https://www.elance.com/

http://www.crowdworks.co.jp/

http://www.timedoctor.com/blog/2011/02/22/the-top-6-outsourcing-sites-and-how-to-use-them

http://www.lancers.jp/

 

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