■どういった問題を解決しようとしているのか
オンライン広告業界の分野は、広告を出したい「広告主」と、広告枠を持つ「メディア」（広告を出すサイトとかアプリケーションを持つひとたち）と広告主とメディアの間に入り様々なサービスを提供する「アドテクノロジー関連サービス」で成り立っている。
広告主は購買の対象となるユーザに効率的に見てもらえるような場所に広告をうちたいというニーズを持ち、メディアはできるだけページに広告を１回表示するにあたる広告費用を高めて利益を出したいというニーズを持つ。アドテクノロジー関連サービスは、彼らのニーズを汲み取り利益を稼ぐサービスである。
近年、モバイル端末のユーザが急速に増えており、モバイルサイトやモバイルアプリケーションに対応したアドテクノロジー関連のサービスのニーズが増えている。
■どのようなサービスなのか
mobpubは、モバイル端末に特化したアドテクノロジー関連サービスに入り、以下の２つサービスを提供している。
1. モバイル広告の売買・配信
モバイルに特化したアドエクスチェンジ、アドサーバである。アドエクスチェンジは、広告出稿枠を買う広告主と広告を出すメディアが広告枠を取引する「株式取引場」みたいなもので、その広告に対する需要供給バランスでインプレッション（ページに広告が表示される回数のこと）当たりの価格がきまる。アドエクスチェンジで買われた広告はそのままアドサーバからメディアに出稿され、インプレッションに応じた広告料が広告主からメディアに支払われる。
mobpubを使ってメディアは広告主から直接広告を受け取る（つまり、広告枠を売る）ことができるし、複数のアドネットワーク(広告枠を束にしてセット販売してるようなとこ)から広告を受け取ることもできる。
2. RTB
モバイルに特化したRTB(Real-time Bidding)。RTBはあるユーザがメディアにアクセスした際にそのユーザに最適な広告の中から一番高い価格を提示した広告を選び表示することで、メディアとしてはより高い広告料を見込めるし、広告主としては最適なユーザのみに広告を効率的に配信できる利点を持つ仕組みである。
mobpubはad marketplaceをつい最近ローンチしており、１週間に30%ずつ成長しているとのこと。
■現状
Techcrunchによると、mopubは今日モバイルゲーム向け広告の配信をサポートし、DeNAが買収したngmocoのモバイルゲームに広告を配信する提携を結んだ。また、ゲーム開発プラットフォームとして有名なUnity3Dへの広告配信に対応すると共に、MRAIDやORMMAといったメディア標準（Javascriptの標準インターフェースセット。リッチな広告が作れる）に対応したとのこと。
2010年10月に会社設立、現在650万ドルのファンディングなり。
■その他
オンライン広告テクノロジーは結構難しいですね。ちゃんと理解できたか若干不安だな。
■参考
http://marketingis.jp/archives/1844 （すごくわかりやすかった！）
http://jp.ad-maker.net/blog/cat11/mraid-mobile-richmedia-ad-interface-definitions/index.html
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