2011年12月6日火曜日

「自分の好きな旅行を希望するユーザと旅行代理店のマッチングサイト」Make Me a Holiday

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■どういった問題を解決しようとしているのか

旅行代理店の市場状況は今厳しい。旅行代理店は航空会社から受け取る「発券手数料」「販売促進費」という航空券を売る事による販売手数料を収入の1つとしている。ところが、近年の各安航空会社LCCの乱立やオープンスカイ政策による航空運賃の世界的な自由化により航空券の価格が下がりつつあり、販売手数料も下落しているのに加え、発券自体がウェブ上で簡単にできるため航空会社が販売促進費を払ってまで旅行代理店を保護する必要がなくなってきた。こういった状況でJTBやHISといった大手でさえ厳しいのだが、旅行代理店には、多くの中小規模の会社がありそれらの企業は、旅行者の確保がより重要な状況となってきている。

一方の旅行者について考える。旅行者は海外旅行をする際、大きく2つの方法を取ることができる。1つは旅行代理店が用意したスケジュールに従って行動するパック旅行。もう1つは、自分でスケジュールし準備をする旅行だ。自分でスケジュールし準備する利点は、もちろん自分の好きな事をできる点にあるが、準備が面倒くさいことと、特に海外の場合、想定外の事態が起きないかなど不安があるため、パック旅行を選択せざるを得ない人も多い。

■どのようなサービスなのか

Make Me a Holidayは、旅行ユーザと旅行代理店をマッチングするマーケットプレースである。

ユーザは、まず自分が行きたい旅行プランをMake Me a Holidayに投稿する。すると、それに興味を持った旅行代理店が見積もりをユーザに提示する。この際、旅行代理店はユーザのメールアドレスを知る事はできない。ユーザは複数の旅行代理店からのオファーの中から、気に入ったプランを選び予約する。最終的に旅行代理店は手数料をMake Me a Holidayに支払う。当然、旅行者はMake Me a Holidayを無料で使う事ができる。

このサービスを使う事でユーザは、自分の目的、意思に沿った旅行をわずらわしい手続きや準備なしに実現することができ、同時に複数の旅行代理店を競合させることとなるため効率的にプランを選択できる。一方で旅行代理店は、従来のチャネルとは異なる新しい顧客開拓のチャネルを作ることができる。

■現在の状況

登録されている旅行代理店は20。UKでサービスを展開している。会社情報は、立ち上がったばかりの会社だと思われるが詳細不明。

■参考

http://www.makemeaholiday.co.uk/

http://www.springwise.com/tourism_travel/intention-based-site-connects-travel-agents-consumers-planning-trip/?utm_source=feedburner&utm_medium=feed&utm_campaign=Feed%3A+springwise+%28Springwise%29

http://febnet.cocolog-nifty.com/column/2010/07/post-d85a.html

 

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