■どういった課題を解決しようとしているのか
出会いの場をインターネットに求める人は世界的に増加している。例えばUSでは、オンラインデートサービスは、2008年度の有料コンテンツ市場でゲーム、音楽に次いで3番目の規模の市場となっており、2013年まで年10%の割合で成長することが予測されている(参照)。また、独身者の半数がオンラインデートサービスを使用した経験があり、結婚したカップルの12%がオンラインデーとサービスで知り合ったとのこと。日本は4%のカップルがオンラインデートサービスで知り合ったカップルだそうで、まだまだUSに比べると少ないが今後増えていく事は間違いない。
しかし、一般的にオンラインデートサービスは3Aと呼ばれる「怪しい」「危ない」「相手がいない」という課題を抱えている。「危ない」は、特に女性ユーザが感じる問題で、嫌な相手から一方的にメッセージを送り続けられる等のアクションを取られるオンラインでの嫌がらせだけでなく、実際会ってから起こるストーカーや犯罪行為などが挙げられる。また、「相手がいない」はどちらかというと男性ユーザに起こる問題である。一般的にオンラインデートサービスを使うユーザは男性が多く、このためどうしても女性ユーザが不足しがちになる。この結果、サービス運営者は、サクラを使用し偽の女性ユーザを作ったりするわけだが、これが「怪しい」に繋がり「出会い系サイト」が悪いイメージを持つ事に繋がるのだと思う。
上記3Aをうまく解決し、「安全、安心、出会える」オンラインデートサービスを作れないだろうか?
■どんなサービスなのか
friggは、真剣に結婚を考える人を対象に出会いの場を提供するオンラインデートサービスである。
特長は、男女をマッチングする方法にある。男女の出会いは、1日1回、相性を考慮したシステムによるマッチング結果に基づき行われる。紹介された相手は24時間以内にメッセージのやり取りがあれば履歴に残り1ヶ月間は連絡が取れる。やり取りがなければ連絡はとれなくなる。
この方法をとると、1日1回は好みかどうかは別として必ず「出会える」わけで、「相手がいない」ということはなくなる。
また、ユーザが相手と知り合える方法は、上記のマッチング方法のみであり、他のユーザの検索機能は提供されていない。相手とのアクセス方法も好きじゃなければ24時間で切れてしまうので、オンライン上における「危ない」行為は防げることになる。ユーザはプレミアム会員となった時点でクレジットカードもしくは身分証明書などで本人確認を行うためオフラインでの「危ない」行為も抑えることができると思われる。
なお、ユーザは、マッチングを受けたり、相手からメッセージを受け取ることは無料で可能だ。メッセージの送信のみ有料(ただし男性のみ)となる。
1日1人であるため、自分の気に入る人に巡り会いそこからさらに相手も気に入ってくれるまで道のりが結構長くてユーザに飽きられないかという懸念はあるが、できたばかりのサービスなので今後の発展に期待したい。
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