2012年1月28日土曜日

「小規模ビジネスを狙ったソーシャルCRM」nimble

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■どういった問題を解決しようとしているのか

多くの顧客と日々接する営業にとって、CRM(顧客関係管理)はほぼ必須のシステムとなる。大企業の場合、大抵なんらかのCRMパッケージを使っているが、小規模の企業や個人事業主の場合、高価なことから使っておらず、Excelやテキストで管理していることも多い。

CRMを使う事で単純に顧客との予定や何をしたかを記録するだけでなく、例えば会社として過去に顧客から受けたクレームとその対策の一覧を表示できたり、見込み客とその案件の確度を知る事ができたりとExcel, テキストでは実現できない事も多い。

また、営業ではなく、一般の人々にとっても自分と関係を持つ人々と自分がどう関わってきて、将来どう関わる予定なのかを整理するツールが欲しいという人も多いだろう。Facebookやmixiなどでは、自分に関わる人々と情報を共有することはできるが、それぞれの関係ある人と自分との間にある関係についての情報を記録することはできない。

この人とは、過去いつ会って、どういうメールを交わし、次の予定はいつ会うんだっけ?が一覧で簡単に見れるサービスが欲しい。

■どんなサービスなのか

nimbleは、自分の人との繋がりを管理するソーシャルCRMサービスである。自分が過去に連絡を取った相手のコンタクトリスト、カレンダー、SNSの履歴などを一括で管理できる。

サインアップすると、自分専用のURLが与えられる(https://XXXXX.nimble.comみたいな感じで)。

自分と繋がりのある人や会社の情報は、nimbleに直接入力することもできるが、SNSやメールからインポートすることもできる。インポートできるサービスは、GmailやFacebook,Twitterなど。これにより、わざわざ自分のコンタクトリストを1から作る必要がなく、nimbleが自動的にリスト化してくれる。

また、例えばある人のFacebookアカウントが新たに登録された場合、nimbleが新しいFacebookアカウントはこのメールと同一人物ではないですか?という形で教えてくれる、いわゆる名寄せ機能もある。

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これにより、自分と繋がる人の情報はどんどん整理されていき、完全なコンタクトパーソンリストが作られていく。そして、nimbleのコンタクトリストを開くと、1人の人物がどのソーシャルサービスを使っていて、それぞれでの発言や自分とどういうメッセージを取り交わしたか、どういう取引をしたのかが一目でわかる。

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また、メッセージリストでは、登録したmail, Facebook, Twitterなど自分の全てのアカウントでやり取りされるメッセージを一括して表示することができる。

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もちろんnimble上からメッセージを発信することも可能。

また、タスクを管理するタスクリストとカレンダーを持っており、コンタクトリストの人を紐付けて管理することができる。また、カレンダーはGoogle Calendarと同期を取る事ができる。

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営業の経験がないため使い勝手がいいかはよくわからないが、顧客との取引を管理する機能もある。

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使い方としては、営業が顧客管理のために使うことを想定していると思われるが、個人が自分の人間関係を整理するツールとしても使えると思う。日本語に対応してないのかコンタクトリストに登録された人が検索でひっかからなかったりする不具合はあるが、機能としては素晴らしい。

交友関係がそんなに広くない僕ですら各SNSからコンタクトリストをインポートすると250人くらいのリストがでてきた。Twitter上の有名人や広告メールの配信者などを除いて、整理すれば自分と繋がる人の完全なリストが作れ、それぞれのひとごとに過去にどこで会い、どのようなメールのやり取りをし、今後の予定はどうなっているかが整理できる。

■会社/サービス情報

USA
創業 2009/4
従業員 25
投資状況 2010/1 : $2M(Seed)
投資合計 $3M

(* CrunchBaseより取得)

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