2012年1月5日木曜日

「結婚披露宴の席次表が簡単に作れる」socialtables

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■どういった問題を解決しようとしているのか

結婚する2人に取って、結婚式後の披露宴で一番気にかけるのは「誰を呼ぶか」である。会場に呼べる人数は予算に比例しており、呼べば呼ぶほどお金もかかる。ただ「この人を呼ぶとこの人も呼ばないと〜」みたいな何かと悩んだりするものだ。

この作業を例えば僕は、ブライダルプランナーの方にもらった招待者一覧を書ける紙に名前を書きながらした記憶がある。これはもう少し効率的にできないだろうか?招待者の候補は、自分のGmailやFacebookのフレンドにほとんど入っている。ならばPC上でやりたい。

また、披露宴などのイベントの主催者ではなく、イベントの参加者にも不満はある。別のシチュエーションを想像してほしい。例えば、あなたが会社の研修に参加することになったとする。研修は普段働いている職場の人ではなく、面識のない人々がたくさんくる。研修は5人1テーブルで座り、講師の授業を聞く形式とする。

こういうパターンの場合、研修へ赴くあなたは、すごく社交的でない限り少し億劫になったりはしないだろうか?知らない人たちばかりいる中に行くのはそれなりの心理的抵抗があると思う。例えば実際会う前にコミュニケーションが取れたら心理的抵抗はかなり違うかもしれない。また、その研修が重要なものであれば事前に研修についてパートナーたちと意見交換をできる場があればと思う事もあるに違いない。

■どのようなサービスなのか

socialtablesは、結婚披露宴やパーティーなど各種イベントの座席表を簡単に作成できるサービスだ。また、作成後にイベント参加者が同じテーブルのメンバーとコミュニケーションを取る事ができる仕組みを持つ。

まず、主催者はサインアップ後に、イベント作成を始める。イベント名や開催日など基本的な情報を入れると、次に参加者を登録する画面に飛ぶ。

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登録は、キーボードで打ち込む他に、FacebookやExcelファイル、Gmailからのインポート機能がある。出席者候補を登録したら、次は席次を決める画面に行く。

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どのテーブルに誰を配置するかは、上記のように出席者をドラッグアンドドロップするだけで非常に簡単。

この席次表を参加者に公開後、参加者はイベントが行われる前に、同一テーブルのメンバーとコミュニケーションが取れる。

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■会社/サービス情報

USA
創業 2010/12
従業員 2
投資状況 2011/05 : $20k(Seed)
(* CrunchBaseより取得)

■良いと思ったデザイン・機能

1つ良いアイデアを見つけたのでメモる。ウェブサービスは、どうやって操作すればいいのかわからないようなUIを作るというのは致命的で、詳しいヘルプ機能がなくても直感的に操作可能なUIにすべきなのは当然だ。ただ、そうはいってもユーザには個人差があり、ある人が当たり前だと思ってる操作も別の人には想像すらできない操作であることも多い。

操作がわからなくなる人を救うためにはもちろん「?」マークのヘルプ機能をつけたりするのもいいが、一番いいのはもちろん「人が教えてあげる」ことだ。socialtablesには、常に画面右下にサポートに質問できるチャットウィンドウが隠れており、クリックすると下図のようにチャットウィンドウが現れる。もちろん24時間人が張ってる訳ではなく、サポートがいないときは、オフラインですという表示になり、「質問を入れたらメールで受け取り、後ほど回答します」的なメッセージになる。

例えば比較的高齢層をターゲットにするようなウェブサービスはこういう機能があったら、残念なユーザの落とし方をしなくて済むんじゃないかと思った。

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■市場について

socialtablesは、残念ながら今のところあまりユーザを集められていないように見える(CompeteでもAlexaでも統計情報が取れなかった)。恐らくマネタイズプランも今はないと思われる。しかし、僕個人としては大きな成長があるサービスだと思っている。

このサービスは、例えば、席次表をオンラインで作ってしまえばそこからさらに席次表のデザインが選べてそれを印刷して招待状にして各招待者に郵送してくれるサービスなんてのがあればウェディングの準備として需要があるのではないだろうか。

ウェディング業界はかなりビジネスチャンスがある領域だと思う。結婚式、披露宴はもっと価格を抑えることができる方法があるべきだし、披露宴の準備をホテル任せにしなければ実際安くなるのではないかと思う。以前書いた旅行代理店のパッケージ旅行に行くか、自分で全部準備するかの話にも似ているのだが、全てお任せでやって欲しい人は従来通りホテルに任せる方法を選択でき、自分で準備できるならばコストを抑えてホテル側の思惑に左右されない自由なプランを自分でたてられる環境があるべきだ。そしてそれを手助けするウェブサービスというのがあってもいいと思ってるんだけど。

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