2011年8月18日木曜日

インターネットに対する信用の変化

このエントリーをはてなブックマークに追加

つい先日、いつも読んでいる「ロケスタ社長の日記」に興味深い記事があったので、触発されて書いてみます。

http://blog.livedoor.jp/kensuu/archives/52446192.html

書きたい事は「インターネットの信用」についてです。ここ10年で劇的に変わった"常識"の1つだと思います。

■インターネット上に個人情報を登録するということ

私がインターネットを使い始めたのは、10年以上も前のことです。

この頃、どこでも言われてたネットを使う上での鉄則がありました。それは、

「個人情報やそれを類推できるような情報は絶対にネットに登録してはならない」

本名や自分の写真なんかをネット上にのせるのは当然だめで、誕生日も嘘を書くのは常識でした。

何かのサービスを使うためにユーザ登録するときは、名前、住所、生年月日、電話番号まで書かされますが、全て嘘を書きました。
巷では、生年月日と本名を書いたために住民票を書き換えられたとかいう噂が流れ、「ばかですね、ウェブなんて犯罪者の巣窟ですよ」と必ず誰かが偉そうに書いていました。

さて、今やFacebookはほとんどの人が本名を登録しています(Google+は本名以外認めてませんね)。顔写真もほとんどが本人画像でしょう。
自分の趣味から住んでいる場所、場合によっては電話番号まで登録することに、ユーザはそれほど違和感がないように見えます。Facebookは、確かに細かい個人情報は許可された人にしか見る事ができませんが、少なくとも本名と顔写真は誰でもアクセスできます。
自分の情報をウェブにのせることに違和感を感じる人が間違いなく減ってきています。

■出会い系サイトとウェブ上での恋愛

出会い系サイトと聞けば、みなさんどう思うでしょうか。「いかがわしい」、「全く見ず知らずの人と出会う?どんな人かもわからないのに!?」、「サクラだらけで、騙される人がいるんだねあはは」といったところでしょうか。
TechCrunchによると、有料のデートサービスは全体で10億ドルの産業だそうです。また、”最近の初婚の6件に1件はインターネットのデートサイトでの出会いの結果である””オンラインデートサービスは今では人びとが出会うための3番目に一般的な方法である”といったことが書かれています。

http://jp.techcrunch.com/archives/20110808duodater-wants-to-make-online-dating-more-social-and-less-awkward-invites/

実際、日本でもExcite, Yahooを始め大手ポータルサイトがしのぎを削る市場で彼らが手を出すということは、決して「いかがわしい」ニッチな市場ではないのです。

これが10年前だとどうだったでしょうか。10年前にこういう存在自体を知らなかったので正確にはわかりませんが、聞くと恐らくは100人が100人とも眉間にしわを寄せるワードだったと思います。

■インターネットの信用

時代はインターネットを「怪しくて用心しながら使うモノ」という認識から「信用してインターネット上での人との繋がりを利用するモノ」へと変化させてきました。

この変化が今日のソーシャルネットワークブームを起こした原動力であると思います。

私は、ソーシャルネットワークをそれなりの長い期間(GREEの初期の時代からのmixiからのFacebook)使ってきたので、個人情報やリアルの生活がネット上に公開されることにあまり抵抗はありません(もちろん公開されたくない事がリアルにないかと言われればそれは違いますが)。

一方で、リアルの情報/生活がネット上に公開されることに抵抗がある人が恐らくたくさんいることもまた事実なのですね。

これは何を意味するかというと、このソーシャルネットワークの市場がまだまだ大きく成長を続けていくということではないでしょうか?
抵抗のある人が減り続け、リアルの情報をネットで共有する人が増えていくという流れ。

この流れがいいか悪いかは僕にはわかりませんし、 そんな議論もあまり興味はないです。

ただ、ここに成長市場つまりは、ビジネスチャンスがあるということはワクワクさせますね。
この時代に生き、世界が大きく動いている事を感じれることに感謝したい今日このごろでした。

 

0 件のコメント:

コメントを投稿