2011年12月27日火曜日

このベンチャー市場が熱い「イベントチケット販売サービス市場」その5

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■まとめ

4つに分けてやってみたイベントチケット販売サービス市場の調査。最後に、わかったことをまとめてみる。

1, 個人のイベント告知、チケット発行、管理サービスの需要は増加している

英語圏でのサービスは2003年頃から始まり比較的古くからあるサービスであるにも関わらず市場はまだ拡大していることがUVの集計からわかった。日本の市場は、アメリカの数年後追いなので、これから拡大していくと予想できる。

2. 英語圏の市場はトップランクのシェアを持っているベンチャーにとって既に十分な収益を上げれるほど大きい

英語圏の市場は、21億円市場だと推定できる。年間12%の増加を示している事から、ベンチャー企業にとってひとまずの収益を上げられる規模であり将来性も見込める市場である。

3. Facebookを始めとするSNSとの深い連携が成長の要因となる可能性

あくまで推測となるが、Eventbriteの成長は、SNSとの連携強化にあると思われる。

4. 市場をセグメント化しユーザを絞ったサービスが成長する

punchbowlは、パーティーに特化した機能を提供する事で他の競合に比べて大きな成長を達成した。ユーザを絞りそこに刺さる機能を提供する事で結果としてユーザ数を増やせるということ。

5. 日本は、イベントの告知に特化したサービスとイベント関連全ての機能を網羅したサービスがある。

日本は、告知、募集を簡単に行えることに重きをおく「こくちーず」「Twipla」といったサービスと、「ATND」のようなEventbrite的なサービスにシェアが分かれる。今後はどちらが流行っていくのかは楽しみだが、告知だけのサービスは、Facebookが今後色々な年代層に拡大していくと厳しくなるんじゃないかなと個人的に思ってる。

■反省

・イベントチケット販売サービス市場として、書き始めたがサービスを調べていくうちに市場の定義が曖昧になってどこに境界をひくといいのかわからなくなった。次は、サービスを先に調べ切ってから書き始めようと思う。

・データの収集に思ったより手間取った。次からはもうちょい慣れるはず。

・本当は、「イベントチケット販売サービス市場ってこんなんなんだーへー」で終わらないで、「お、これならこういうサービスすればもっとこの市場でうまくいくはずだ!」みたいな気付きが生まれる記事にしたいのだが、なかなかうまく行かない。今後の課題ということで。

2011年12月26日月曜日

このベンチャー市場が熱い「イベントチケット販売サービス市場」その4

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■競合のサービス状況(日本編)

さて、今度は日本のサービス勢力図を見てみる。

正直、日本のサービスについては、とても全ての競合を網羅できたとは思っていない。TechCrunchやVentureBeatといったスタートアップ企業のデータベースがある海外と違い、日本は検索エンジンを頼りに自力で探すしかないため、ほんとはこのサービスの大手がいるのに逃している可能性があるのは事前にお断りしておく。むしろ、こんなサービスもあるというのがあれば教えて下さいm(_ _)m

□こくちーず

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日本で個人がイベント募集をできるサービスでは一番大きいと思われるサービス。

主催者がイベントを告知、募集し、興味のあるユーザが登録申し込みをできる。決済機能はないようだ。正直「イベントチケット販売サービス市場」という捉え方は間違えてたな。。。

特長は、決まったフォーマットのテキストボックスに言われた事を入れていくだけでオシャレな告知ページを作成できることと、やはりユーザが多いことだろうか。前記事にも書いたが、このようなサービスは、ネットワーク効果でユーザが既に集まっているところに新しいユーザも集まる。ユーザがいないと全く価値がないサービスなのだ。

ユーザは、メールアドレスでユーザ登録を行い、イベントの告知/申し込みを行う。収益源は全て無料であるため恐らく広告収入のみではないだろうか。

検索エンジンで拾える他のユーザの評判を見ると、UIが非常にわかりやすく使いやすいという点と無料である点が評価されているようだ。

□ATND

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決済機能を持つイベント募集/管理サービスでは恐らく日本最大のサービス。Eventbrite日本版といったところ。

ATNDの操作方法は、nanapi Webに詳細があった。

http://nanapi.jp/web/atnd

参加者のイベント申し込み/事前支払い/キャンセル、イベント主催者のイベント告知に出席者管理まで必要な機能は一通り揃っている。ユーザ登録は、TwitterやGoogleアカウントなど8種類のIDで認証が可能。

□Twipla

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Twitterを使ったイベント告知が簡単にできるサービス。決済機能はない。

ATNDや英語圏で見てきたサービスとはかなり趣向が異なり、とにかく軽く集まろうというノリのイベント募集サービスである。Twitterのアカウントでログインし、最初の画面はいきなりイベント作成のページ。入力内容もシンプルで、「イベント内容」「場所」「日時」「参加定員」だけである。

登録されたイベントはTwitter上に流れるほか、Twipla上でも一覧で見る事ができる。

□Peatix

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今回、シリコンバレーに本拠地を移すとともに70万ドルの資金調達をしたPeaTixは、どちらかというとEventbrite, ATNDの流れをくむサービスである。

イベントの作成は、比較的簡単にできそうだ。

ちょっとわからなかったのは、既に登録されてるイベントの一覧がどこにも出てこないところ。Peatix上ではイベント告知、募集機能はなく、あくまで主催者のチケット発行と決済、出席者管理のためのサービスなのかもしれません。また、PCからTwitter認証でユーザ登録したのち、Androidのモバイル端末でアプリからログインしようとしたら、ユーザとパスワードを聞かれるのだが、パスワードなんて登録してないし、Twitterアカウントでは入れないしでよくわからなかった。んー、私の使い方が悪いのだと思うのですが。なんだろう。

まあ、TechCrunchのチケットを売買してるくらいだから間違いなくみんな使えてるはずなので、ちょい人に聞いてみようかな。

このベンチャー市場が熱い「イベントチケット販売サービス市場」その3

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■競合サービスの状況(英語圏編)

TechCrunchの記事「成功するスタートアップの13のモデル」に出てくるモデルのうち、イベントチケット販売サービスは"マーケットプレース"に当たると思われる。本記事によると、マーケットプレースは、ネットワーク効果(既存有名サイトへの集中)が大きく、1ユーザ当たりの料金も小額となるため、採算ラインにのせるまでに時間がかかる市場だ。収益要因は、「品目数」「出品料」「販売額」「コミッション額」となっているが、イベントチケット販売サービスの場合、「出品料」はどの企業も無料で、「コミッション額」は各企業によりそれほど大きく変わるものではなく、「品目数」と「販売額」はイベントの数とそれに参加するユーザの数に依存することとなる。

イベントの数とそれに参加するユーザの数は、結局どれだけイベント主催者と参加者をサイトに呼び込むかなので、それぞれの企業の規模は、ユニークユーザの数と比例すると考えて間違いない。そこで1ヶ月のユニークビジター数が10万を超える7社の勢力図を円グラフにしてみた。

英語圏のサービスはMeetup, Eventbrite, Eventful, punchbowlの4強と考えていいようだ。この4社についてもう少し掘り下げてみる。

□Meetup

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USA
創業 2002/01
従業員 75
ユニークビジター 2243598
ユニークビジター増加率 11%
投資状況 2008/07 : $7.5M(Series D)
投資合計額 $18.3M

Meetupは、知らない人同士がイベントを告知し参加するマッチングサイトとしては一番ユーザ数を誇るサイトである。

Meetupは、基本的に共通の趣味や目的を持つ人々がグループを形成し、そのグループの中でイベントを実施することができるサービスとなる。正確にはイベントではなくあくまで"Meet up"であり、オーガナイザーはいるものの参加する人全て平等であり、主催者が参加者に何かを与えるとか主催者が参加者を楽しませるという形をとらないことを特長としている。

グループを主催するユーザは、月額12ドル(6ヶ月払いの場合)をMeetupに支払う。それ以外の料金は発生しない。参加者はイベントが有料・無料に関わらずMeetup自体に支払う手数料はない。

チケットの販売手数料で収益を稼がない(恐らくチケットという概念はない)ため、Meetupは正確に言うとイベントチケット販売サービス市場ではないかもしれない。とはいえ、イベントを主催する人と参加したい人のマッチングサービスであり、ターゲットユーザという面では他のサービスともろ被っているためこの市場に含めて話すことにした。

UV(ユニークビジター数)を見てみる。サービス開始が2002年と古い。しかしそれでも毎年着実にユーザを伸ばしており、2011年11月の月間UV(ユニークビジター数)も去年の同年度に比べて11%の伸びとなっている。

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また、本サービスのデモグラフィクスを見ると、この市場に代表されるように女性比率が相当高い。Meetup CEOのインタビュー記事には「中小規模の、技術系ではないコミュニティには、Meetup.comは強力なブランド力を有している。」とあることを合わせると、Meetupは少なくともアメリカでは一般的なユーザに認知されており、仕事だけでなく趣味などが共通した友人との交流の場として使われていることが想像できる。

アメリカの会社であるがサービスは全世界に展開しており、日本のMeetupグループも多く存在する。

□Eventbrite

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USA
創業 2006
従業員 100
ユニークビジター 1681362
ユニークビジター増加率 65%
投資状況 2011/05 : $50M(Series E)
投資合計額 $79.6M
トの販売サイトという意味では、恐らく一番ユーザを集めているサイトである。

Eventbriteは、その1で説明した通り、イベント主催者が「イベントを登録、チケットを発行」し、そのイベントに参加したいユーザが「イベントを検索、チケットを購入」できるサイトである。

収益モデルは、チケット購入時に手数料として販売代金の2.5%+$0.99(1チケット$9.95を超える場合は$9.95)をEventbriteが受け取る。

Eventbriteは、ユニークユーザ数を今年大きく伸ばし(+65%)、去年イベントチケット販売という意味では1位だったEventfulを抜いた。

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このEventbriteの好調さの原因はFacebookとの連携にあるのかもしれない。2010/10のTechCrunchの記事によると、Eventbriteは、この1年間でFacebookとの連携を大きく強化した。FacebookのIDでEventbriteにログインすると、Eventbrite上でFacebookの友達が行く全てのイベントが一覧で見れる。また、友達がイベントチケットを買ったり選んだ事に対するコメントやリコメンデーションがFacebookを介して広がるようになっている。これのことをEventbriteは「イベントグラフ」と呼ぶそうだ。

このように、SNSとの連携は、イベントチケットの販売という市場においても重要なポイントなのかもしれない。

□eventful

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USA
創業 2004/01
従業員 35
ユニークビジター 1434592
ユニークビジター増加率 -32%
投資状況 2008/10 : $10M(Series C)
投資合計額 $19.6M

eventfulは、イベントチケット販売サービスではあるが、上記のEventbriteやMeetupとは少し方向性が違うように見える。トップサイトには、有名人(だと思う。。)のコンサートや企業が主催するような大規模イベントが並んでおり、個人が少人数でやります的なイベントは見つけられない。eventfulは、どちらかというとZeventsや日本でいうチケットぴあとかみたいなプロの大規模イベントのチケットを買うサイトというサービスを中心としてるようだ。

ただし、個人がイベントを作成し、募集する機能もあり、実際少人数のワインテイスティングクラスみたいなのもあるので、今回調べている市場のプレイヤーでもあることは間違いない。

eventfulは、昨年に比べ-32%ほどUVを落としている。

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□punchbowl

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USA
創業 2007/01
従業員 ?
ユニークビジター 997103
ユニークビジター増加率 194%
投資状況 2011/09 : $580k(Unattributed)
投資合計額 $2.68M

punchbowlは、パーティーに特化したサービスで、パーティーの準備から終了までの全てを面倒見てくれるサービスである。

例えばメールで送るオンライン招待状は、様々なデザインで封筒に入った形で送信される。

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パーティーの日時を決めるために参加者の空いてる日を集め候補となる日時を自動的にリストしてくれる機能もある。そのパーティー専用のメッセージボードがあったり、パーティーを楽しくできるような様々なTipsも参照できる。DJやイベントプランナーなどプロが必要とあらば自分の地域のベンダー一覧を検索することもできる。

イベントを単純に管理するだけでなくこういったパーティーに特化した機能をフルで持っているところが恐らく人気があがっているポイントなのだろう。日本ではパーティーの風習がないので同じサービスは成立しないと思うが、同じイベント管理サービスでも何かに特化することでさらに市場をセグメント化できるということをこのサービスは教えてくれる。

月間UVを見てみる。puchbowlは、4強の中で今年最もUVを伸ばしたサービス(+194%)である。

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創業が2007年と若いサービスであり、これからも伸びていくサービスなのだと思われる。


□最後に

実はこの市場のプレイヤーとしてここまで出さなかったが、圧倒的な競合が1つ存在している。Facebookである。

Facebookは、イベント告知機能をもっており、イベント主催者がイベント内容を登録すると、指定した範囲(全ての人が見れるか、友達のみ見れるか)でイベントが告知・募集される。出欠の管理も可能だ。今のところ、決済機能は持っていないのとイベントを検索しやすいUIにはなっていないため上記に紹介したサービスが食われることはない。とはいえ、決済機能が実装されたりするとこの市場をガラッと変えてしまうような威力はあると思う。

ベンチャーってのは常にこういうでかいとこに食われる危険性と隣り合わせなんだなと思う今日このごろでした。

■参考

http://asusync.air-nifty.com/blog/2011/12/meetupceo-2-mee.html http://techcrunch.com/2010/09/23/eventbrite-facebook/

2011年12月24日土曜日

このベンチャー市場が熱い「イベントチケット販売サービス市場」その2

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■市場規模と成長性

イベントチケット販売サービス市場は2003年頃からあり、英語圏では多くのサービスが乱立している。日本でも複数のサービスがしのぎを削っている状況だ。この市場のサービスとして英語圏サービスを23社、日本のサービス6社を調べた(*1)。

まず英語圏の市場を見てみる。2011年11月のユニークビジター数の全サービス合計は701万だった。仮にこれらのサービスの売上がチケットの販売手数料のみとし、1ヶ月にユーザのうち3人に1人が3000円のチケットを1枚買うとしよう。「ベンチャー市場調査「イベントチケット販売サービス市場」その1」で書いたように手数料は販売額の2.5%+$0.09とすると、21億円の市場規模ということになる。

また、前年度に比べてユニークビジター数は12%増加している。つまり毎年2.5億円ずつ市場が大きくなっているということ。感覚的にもやっとこのサービスが周りに認知されてきて、これからさらにユーザが増えるという印象だったので、こんなもんかなと思う。

もちろん大企業にはとても採算の合わない市場ではあるが市場の1/5でも取れば4億円の売上で恐らく3億くらいの収益が出て毎年0.5億円ずつ売上が増えていくと考えればベンチャーにとってはいい市場だと思う。

次に日本の市場を見てみる。日本は、基本アメリカの後追いなので数年遅れて今まさにサービスが続々と増えている状況だ。

6社の合計ユニークビジター数は、23万。7000万円の市場規模という計算になる。日本市場のサービスは、前年度のデータが取れないため成長率は計算できなかった。とはいえ、アメリカで爆発したサービスがちょうど今から日本でもという時期なのでアメリカ市場の成長率よりは高いと予想される。

■デモグラフィクス

次に、英語圏のユーザについて、その特色を見てみたい。下記のグラフは、それぞれユーザの「年齢」「教育」「性別」「子供の有無」「場所」に関して、平均的なインターネットユーザと比べた偏り具合を表している。グラフが左側に伸びているのは、その項目が平均的なインターネットユーザと比べてイベントチケット販売サービスを使うユーザには少ないということだ。逆にグラフが右側に伸びているのは、その項目が平均的なインターネットユーザと比べてイベントチケット販売サービスを使うユーザには多いということを表す。

まず、年齢は、25〜44歳くらいが特に良く使うサービスであることがわかる。逆に18~24歳のユーザが特に少ないことは、イベントの内容が「若めの社会人」を対象にしたものが多いことを暗示している。具体的にイベントの内容をぱらぱらと見ても、例えばビジネスセミナーだったり、高級ホテルでパーティーだったりと大人向けのイベントが多いことは間違いない。まあまあ予想通りだ。かなり予想外なのは、女性ユーザの比率がかなり多いことだ。実はイベントやセミナーに参加したいという動機を持つのは女性のほうが多いということだろうか。

アクセスする場所として仕事場が圧倒的に多いというのは、なんというかお前ら仕事しろと。。。

次に日本のユーザについて同様に特色を見ていく。

特徴的なのは、英語圏サービスが女性ユーザの比率が高かったのに対し、日本では男性の比率が高いこと。想像になってしまうが、思うにスタートアップ企業の最初のユーザは、どうしてもスタートアップ界隈の人になってしまうため比率的に男性が多く使うことになり、それがやがて一般の人に認知されて行く中で女性中心のセミナーやパーティー的なイベントが多く登録されるのではないかと。

なので逆説的になるが、この市場のスタートアップが次のステージに行くにはいかに女性向けのイベントを増やしていくかがカギになるだろうし、そういうイベント好きな女性が好んで使ってくれるようなサービスにしていく必要があるのだと思う。

<その3へ続く>

■参照

*1 調べた会社は次の通り。

rsvpbook, tweetvite, Eventbee, eventsbot, Eventful, Center'd, amiando, TicketLeap, Acteva, Ticketfly, ticketscript, EventElephant, Partytell, RegOnline, Zoji, Digitick, Mobaganda, eventbrite, meetup, 123signups, ticket-text, mypunchbowl, hotlist, ATND, こくちーず, Partake, Peatix, Twipla, Everevo

なお競合情報は、VentureBeat(http://venturebeatprofiles.com/)より取得した。また、デモグラフィクス情報は、Compete.com, Google DoubleClick Ad Plannerより取得した。

このベンチャー市場が熱い「イベントチケット販売サービス市場」その1

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イベントチケット販売サービスの1つPeaTixが12/15に日本からシリコンバレーに拠点を移すと共に70万ドルの資金調達をしたとのこと。この市場、スタートアップがターゲットとする市場のなかでもホットな市場の1つだと思う。この市場とサービスをまとめてみたい。

■イベントチケット販売サービスとは?

イベントチケット販売サービスとは、ウェブ上で自由にイベントの開催を告知し、イベントチケットの販売や参加者の管理ができるサービスを指す。

個人でイベントを開くとき、どこで告知、募集を行うべきか?ビラ配りや広告を出したりといったことも考えられるが、できれば無料で簡単に告知、募集ができるインターネットを使いたい。インターネットの人が集まる場所というと、人通りの多い掲示板やFacebook, TwitterなどのSNSになる。

ところが、イベントが有料だとした場合、お金の徴収の仕方が問題となる。現地で大金を集めるのはできればやりたくない。またドタキャンでお金を払わないというのは困るというイベントもある。事前にお金を払える仕組みがあればイベント主催者は助かる。

また、イベントには会場の都合上定員があることも多い。どうやって定員を管理すればよいだろうか。掲示板やSNSでは難しい。出席者の管理や出席キャンセルなどの管理を簡単にできるとやはりイベント主催者は助かる。

これらイベントの募集、イベント料の集金、イベント出席者の管理等を行ってくれるサービスがイベントチケット販売サービスなのである。

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ユーザがどのようにサービスを使うのかeventbriteというイベントチケット販売サービスを例にとり、見ていく。

参加者は、ユーザ登録をした後、自分の参加したいイベントを検索する。検索条件として日付やイベント料、場所、カテゴリなどで絞ることができる。

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参加者は、お好みのイベントを見つけると、次はそのイベントチケットを購入する手続きに移る。

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eventbriteの場合、PayPalから各種クレジットカードまで色々な決済方法が選べる。チケット購入が完了すれば、あとは当日イベントにいくだけということになる。購入チケットは自分のページで一覧が見れるほか、キャンセル等もできることが多い。

次に、イベント主催者側である。

イベント主催者側は、イベント情報を登録するところから始まる。イベント情報の登録は画面上で簡単に作成できる。

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イベント作成、チケット発行したらあとは、人が来るのを待つだけである。どれくらいチケットが購入されたかの情報は管理画面で確認できる。

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ほとんどのイベントチケット販売サービスが、ユーザ登録/イベントの登録を無料としている。彼らの収益は、イベントチケットが購入された際生じる販売手数料である。eventbriteの場合、販売代金の2.5%+$0.99となっている(1チケット$9.95を超える場合は$9.95)。また参加者が選ぶ決済方法によってその手数料が販売手数料に加えて必要となる(クレジット決済は3%, PayPalは2.9%等)。

<その2へ続く>

 

2011年12月23日金曜日

「企業のクラウドサービス管理サービス」cloudability

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■どういった問題を解決しようとしているのか

ここ数年企業は、システムを自社で持つ事からクラウド上に持つ方向へ変わりつつある。クラウドサービスの最大のメリットは、従来の最初にドカンとお金を払う自社サーバに比べて、従量課金で使った分だけ毎月払うことによる初期費用の安さと負荷状況によりサーバ構成を変更できる柔軟性にある。

クラウドで使えるサービスは、今や多岐に渡るが、多くのサービスを使う企業の場合、管理が大変である。これはクラウドが毎月使った分だけ支払う従量課金のためそれぞれについて常に監視しておく必要があるからだ。例えば、ビデオストリーミングサービスなどは、スパム目的のユーザが大容量のデータをサーバにアップロードすることがあり、知らない間にびっくりする額の請求書が来てしまう事がある。

とはいえ、それぞれのクラウドサービスの管理画面はそれぞれ別々に存在し、それらをいちいち監視するのは手間がかかる。

自社で使う多くのサービスをまとめて管理でき、過剰な使われ方をした場合に警告を出してくれるようなサービスが求められている。

■どのようなサービスなのか

Cloudabilityは、自社で使うクラウドサービスをまとめて一括管理できるサービスである。Cloudabilityを使うと自社のクラウドサービスをウェブ画面で一覧化でき、それぞれの現在の費用がわかる。また、クラウドサービスの使い方に無駄がないかアドバイスをくれる。また、過剰な使われ方をした場合、メール等で警告を知らせる機能も持っている。

料金は、登録したクラウドサービスの使用料金が合計2500ドルまでは無料、そこから10000ドルまでで月49ドル、25000ドルまでで月149ドル、50000ドルまでで月299ドルとなっている。

■現在の状況

2011年11月にβ版がリリースされ、1078のアクティブユーザが計2100万ドルのクラウドサービス使用料を管理している。2011年12月に110万ドルのシードマネーを調達。従業員は現在4人。

■参考

https://www.cloudability.com/

http://venturebeat.com/2011/12/22/cloudability-raises-1m/?utm_source=feedburner&utm_medium=feed&utm_campaign=Feed%3A+Venturebeat+%28VentureBeat%29

2011年12月19日月曜日

「深刻な病気に悩む人々のSNSコミュニティサービス」をまとめる

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■どういった問題を解決しようとしているのか

「自閉症の子を持つ親のSNS」myautismteamで紹介したように深刻な病気や慢性的な持病を持つ人々にとって、同じ境遇の人との繋がることによって得られる心の安定や様々な情報収集は非常に重要な意味を持つ。Facebookやmixi等の大手SNSであっても人との関係を得ることはできるが、同じ目的を持って集まるコミュニティサイトのほうがより効率的に上記の目的を達成できることは容易に想像できる。

病気を持つ人々は例えば以下のようなニーズを持っている。

・かかりつけの医者以外の意見(セカンドオピニオン)を利害関係のない人から聞きたい
・病気を治すもしくは、症状を緩和するための日常的な生活上の工夫等、細かな情報を広く集めたい
・同じ悩みを持つもの同士がお互い励まし合うコミュニティが欲しい
・自分の住む地域での専門医を見つけたい

■どのようなサービスなのか

深刻な病気や慢性的な持病を持つ人々のコミュニティの場を提供するサービスをまとめる。美容や整形、ダイエットといった病気ではない(肥満は病気かな?)ものをターゲットとしたサービスは除いた。

これらのサービスの特長は、まずユーザの年齢層が35~44歳と45~54歳で7割以上を占めることである。インターネットの主要ユーザは25~44歳なのでユーザ層が高齢に偏っている傾向にあり、40代になり様々な持病に悩まされる年頃でインターネットに慣れ親しんでいるユーザが使っていると思われる。より病気に悩まされる人々が多いと思われる55歳以上のユーザが少ないのはインターネットを使う人が少ないからだろうが、今後増えていくことは間違いない。

また、特徴的なのはアメリカのどのサービスも例外なく女性ユーザの比率が男性ユーザの2倍程度あることだ。女性の方が男性より2倍病気になりやすいわけはないので、恐らく人と自分の状況を共有したいという気持ちが女性に強いのではないかと個人的には思っている。

どのサービスにもある機能としては、

・各病気ごとのディスカッションフォーラム
・各病気に関する情報ページや専門家のオピニオン紹介
・友達登録もしくは友達をフォローするといったSNS機能
・メッセージ機能。メールアドレスを晒さずに友達とのコミュニケーションを取るために使用する。

などがある。 さらにユーザが日記をつけられる機能や、自分の体調を記録しグラフ表示したりするオンラインツールを提供するサイトも存在する。

先進国は、今後少子高齢化に入る国が多い。また、インターネットに慣れ親しんだ人々が今後高齢者層にも増えてくるため、この市場は今後大きく成長すると考えられる。

■マネタイズの方法

基本、病気を持つユーザに提供されるサービスは全て無料である。

なので、ユーザ以外から利益を上げないといけないのだが、まず考えられるのが広告収入。患者という明確なプロフィールの人のみが集まるため効率性の高い広告が作れると思われる。

また、例えば以前紹介した治験のためのユーザセレクションに必要な情報を提供するといったユーザ情報を病院や研究機関に提供して収益を出すのかもしれない。

■日本市場でのサービス

これから紹介するが、英語圏ではこの市場には多くのサイトが乱立している。これはこの分野のニーズの多さを示しているが、日本ではまだ少ない。

英語圏の人口は現在3億8000万人と言われている。日本は1億3000万人なのでこの1/3と考えてよい(日本が少子高齢化していることを考えるともっと大きいかも)。従って単純に考えれば英語サービスのユーザの1/3程度のユーザを持つサービスがあってもおかしくないはずだが、調べた限り、LifePaletteでUUが27000人と1/40レベルにとどまっている。

LifePaletteはサービスがローンチしてから1年程度と若いためこれから伸びるサービスなはずだが、参入機会はまだあると考えられる。

■各サービスの特長

紹介するサービスの一覧は以下。

CarePages

Daily Strength

MDJunction

revolutionhealth

patientslikeme

LifePalette

では、早速紹介。
なお、以下に出てくる統計データはGoogle doubleclick adplannerより取得している。

CarePages

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CarePagesは、ブログ作って他の人と情報を共有するサイトである。

ユーザは必ず自分のサイトをCarePages上に持ち、日々思った事等を記録する。このブログはアクセスコントロールを指定でき、自分と自分が許可した人しか見れないようにすることもできるし、CarePages上の友達にしか見れないようにすることもできる。掲示板や情報記事等もあるが、基本は、病気を持つ人同士がブログで交流するサイトのようだ。

また、友達にギフトを贈るというサービスがあり、商品を選んでamazonからギフトを贈ることができる。ここでマネタイズしようとしてるのかな。

Daily Strength

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ヘルスケア系情報サイトでは最大手の1つ。サポートする病気は非常に多く、1つ1つのサポートグループのユーザ数も多い(例えば糖尿病はtyp1, typ2合わせて4296人登録がある)。

機能としては掲示板の他、自分のブログを書ける機能、友達登録、メッセージ機能、フォトアルバム機能などがある。

Expert Answersと言う、専門家に対し質問ができるサービスがあり、セカンドオピニオンを得たい場合はなど役に立つ。医者としても自分の活動や宣伝をする機会となるため質問に対してはほとんど医者のレスがついている。

なお本サービスはFacebookでの認証ができる。この手のサービスにFacebook認証が少ないのは、やはり高齢層を意識してるからかな?

MDJunction

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ヘルスケア系の大手コミュニティサイト。サポートグループの種類は、糖尿病からガン、心臓病、虫歯に至るまで多岐に渡る。

サポートグループの中での活動は、掲示板での情報共有やその病気に関連する論文や記事、動画の紹介の他にユーザ自身が日記を付けそれをきっかけにユーザ同士が交流する仕組みも持っている。

また、地域ごとの医者の検索や健康保険の紹介といったコーナーもある。どのようなビジネスモデルなどは調べてないから想像だけど、この健康保険の広告料や医者の紹介料で運営しているんだと思う。

revolutionhealth

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健康と薬の総合情報サイト。100を超える健康に関するオンラインツールを提供しているのが特長。例えば、下記は血圧を毎日記録してグラフ化できるツール。

こういったツールは、世の中にいっぱいあるけど、ヘルスケア情報やSNSと一緒の場所にあって融合しているところがポイントだと思う。このツールで出るグラフ結果とかをコミュニティ上の医者と共有できるというのは素晴らしいサービスじゃないかな。

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patientslikeme

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「私と同じような病気で悩む人と繋がる」ことをコンセプトにしたサービス。

ユーザ登録時に本サービスを使ってる人全体の統計を表示してくれるのだが、40代50代が多く、なんと70代以上も2000人以上登録者がいることがわかった。どうしても必要なサービスというのはインターネットが得意不得意にかかわらず、使ってもらえることがわかる。

他のサービスと同じように毎日日記を書くような機能があるが、登録方法は「その日気分は?Very good, good, netral, bad ,very bad」を選び、「なぜその気分?」を記述するという形式。

また、自分の今日の状態をかなり詳しく設定でき、それが他のユーザに公開されるため、自分の今の体の状態とまさに同じような人を探すこともできる。

自分の状態は下記のように選択形式で選べて簡単に設定可能。

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当然他のサイトと同じくフォーラムやメッセージ機能なども備わっている。

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ガン患者とその家族を対象としたSNS。

ダイアリーや病気体験記を書き、それらを通して他のユーザと繋がるサービスである。

また、病気についての情報ページやQ&Aの掲示板もある。Q&Aは専門医などプロフェッショナルが積極的に答えるというよりかは患者同士お互いわかることを共有しましょうという形のようだ。

他のサービスにない特長としては病気体験記という自分の体験記を書ける点。ひとつの本のようになっていて、ビジュアル的にもいい感じのサービスである。

別サービスのPalette Shopにリンクがあり、病気に関連する商品を買う事ができる。