2011年11月25日金曜日

治験候補者のアグリゲート「TrialBee」

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■どういった問題を解決しようとしてるのか

本サービスの対象市場は、製薬開発における治験者リクルーティング市場である。

毎年42億ドルが新薬治験の遅れにより失われており、毎日25万ドルが新しい薬の発売延期により失われている。さらに新薬承認の遅れは多くの命を代償に払っていることになる。

製薬業界では一般的に新薬の治験者を探すためにCROs(Clinical research organisations)と言われる組織を使う。

彼らは、自身の医者のネットワークやリサーチクリニックを使ったり広告を出したりして治験者を探す。だが探した治験候補者の95%は、対象の治験に適さない。

このような非効率な治験者選定を解決するサービスをTrialBeeは展開する。

■どういったサービスなのか

TrialBeeは、治験候補者に対しウェブサイトを使った事前のトライアルを行うことで治験者を効率的にリクルートするサービスである。治験候補者は、患者組織のネットワークやFacebookの患者ネットワークからこのサービスに訪れる。製薬会社やCROが本サービスに必要なコミットメントレベルやリスクを説明したビデオといった形で事前トライアルのコンテンツを登録しており、この事前トライアルを治験候補者に行う事で効率的に治験者をリクルートすることができる。

収益は、製薬会社やCROが支払う事前トライアル登録料である。事前トライアルの登録が1治験当たり6714ドル(5000EUR)で、治験候補者が事前トライアルに参加するたびに2685ドル〜6714ドル(2000~5000EUR)を支払う

■創業チームについて

2009年10月に設立され、4人の従業員で193000ドルの投資を受けている。

■現在の状況

2011Q2から、proof of conceptのフェーズを製薬会社AstraZenecaと共に行っている。これによると1治験あたり、134万ドルのお金と30日の時間を節約できている。

■今後の展開

CROのCommitumと2012年1月にローンチ予定。最初は、スカンジナビアとバルト海周辺で展開するが、全世界展開を目指している。

■参考

http://trialbee.com/http://venturebeat.com/2011/11/24/trialbee-drugs-to-market-faster/?utm_source=feedburner&utm_medium=feed&utm_campaign=Feed%3A+Venturebeat+%28VentureBeat%29&utm_content=Google+International

 

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