2012年1月21日土曜日

直近メディアに取り上げられたベンチャー企業ダイジェスト(1/21)

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■Cadence Biomedical

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アメリカで230万人いると言われる足の不自由な障害を持つ人のために、歩くことを助ける新しい機器を提供する企業。この機器は、電源を必要とせず足の弱い筋力を増幅させ、障害者が次の1歩を出す事を助ける仕組みを持っている。1/20に75万ドルの資金調達を実施したとのこと。

http://www.finsmes.com/2012/01/cadence-biomedical-raises-750k-funding.html?utm_source=feedburner&utm_medium=feed&utm_campaign=Feed%3A+finsmes%2FcNHu+%28FinSMEs%29

■Avila

Covalent drug(共有結合モディファイアを利用した薬)を設計開発するベンチャー企業。Covalent drugとは、病気の原因となるようなタンパク質の間に共有結合の連鎖を作る事で病気の原因を潰してしまう薬のこと。共有結合モディファイアは、強力な薬効がある一方で、オフターゲット選択性(ターゲット以外のタンパク質には働かずターゲットのみに作用する性質)に乏しいため創薬では諸刃の刃となる性質だ。ただ、効果はすばらしいため感染症やガンなど重大な病気を対象とした薬で既に使用されており、2009年度の売上高トップ10の医薬品のうち3つがこのCovalent drugである(主要Covalent drugの総売上は年間3兆円を超える)(参照:メドケム日記)。

今まで発明されてきたCovalent drugは、そのほとんどが偶然見つかったもので、合理的に設計開発する方法はなかったのだが、近年の研究により少しずつできるようになってきた。Avilaは、その草分け的企業である。

非小細胞肺癌に効果がある治療法がFDA(アメリカ食品医薬品局)のマイルストーンステージに到達したことを受け、Avilaが400万ドルの増資を受けたとのこと。

http://www.masshightech.com/stories/2012/01/16/daily36-Avila-spears-4M-in-milestone-payment-from-Clovis--.html

■Solx

Solxは、眼内圧を低下させたり、計測したりするための機器を持つ緑内障用治療器具の企業である。

緑内障は、日本でも糖尿病網膜症を抜いて失明の原因ナンバー1の病気となった。緑内障治療の基本は、眼内圧を下げることにより病状の進行を送らせることである。Solxは、虹彩角膜角櫛状靱帯を残したまま眼内圧を下げるために設計された医療機器で2008年9月にFDAから承認を受けている。

このSolxが、325万ドルの資金調達をしたと。

http://www.masshightech.com/stories/2012/01/16/daily43-Solx-snaps-up-325M-in-new-funding.html

■Rue La La

会員制ショッピングサイトで、ファッションブランドなどを大幅に値下げして期間限定で販売するサービス。同様なサービスとしてGilt, Hautelookなどがある。2200万ドルの資金調達をしましたと。何にそんな大金使うんだろか。

http://techcrunch.com/2012/01/20/after-laying-off-60-people-ruelala-raises-22-million/

■App addictive

App addictiveは、Facebook上のファンページに数クリックでサインアップフォームやGoogle mapやyoutubeのビデオギャラリー、クイズなどを設置できるサービスである。以前紹介したecwidみたいなeCommerce用プラグインをFacebook上にのせるサービスもあることだし、No programmingで結構色々作れちゃう気がするな。

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App addivtiveは、120万ドルのシードファンディングを実施したとのこと。

http://techcrunch.com/2012/01/19/appaddictive-raises-1-2-million-for-drag-and-drop-facebook-page-builder-ad-platform/

■anaplan

ビジネスの計画、予測、分析をするためのプラットフォームを提供する企業。クラウドサービスで、プラットフォームにあるビジネスデータは全て独自のインメモリデータベースに格納されており、パフォーマンスが良いところが売り。

こういうサービスが出るってことは、企業の機密データをパブリッククラウド上に載せることに抵抗があった時代は終わりつつあり、パブリッククラウドでも十分セキュリティ的な担保ができると認識される時代になってきたのかもしれない。ビジネス計画、予測、分析のデータをパブリッククラウドに持てるなら企業の中で持つべきシステムなんてほとんどないだろうなあ。もうちょいしたら企業のITシステムも大きく変わるのかもしれない。

anaplanが1140万ドルのシリーズBを実施しましたと。

http://www.finsmes.com/2012/01/anaplan-closes-11-4m-series-financing.html?utm_source=feedburner&utm_medium=feed&utm_campaign=Feed%3A+finsmes%2FcNHu+%28FinSMEs%29

 

 

 

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